心地良い時間を求めて

義母の米寿祝いのため金曜日から3日間、田舎に帰っています。ホントの誕生日は金曜日。しかし家族の都合にあわせて土曜日の夕方、ささやかに自宅でお祝いすることになりました。米寿祝と言っても、母を囲んでの近況交換会。胡蝶蘭やケーキをプレゼントし、母を中心に一同が近況を報告し合うだけですが、まず第1陣が揃ったところで「健康に感謝し、いつまでも元気で」とパチリと記念写真!プライバシー保護のためマスキングしました。美女揃い?なのに残念!!!

6年間勤務した職場を5月末で退職。仕事の整理や後任への引き継ぎをすませ、翌週の月曜日から新しい職場に通うようになったため、息つく間もない忙しさ。今回はいい骨休めになりました。関東では大雨が降っているというのに鹿児島は梅雨の中休み。曇り空のため、ほどよい気温が心地良い。溢れるほどの緑の中で、のびのびと咲き誇るアジサイが美しいと感じる。

そしていまを盛りの栗の花。独特の香りを漂わせている。枝を揺らせばどうなるのか。黄色い花粉が落ちこぼれるとすれば、クリ花粉症の人にとって恐怖の構図かも知れません。幸い、こちらはそういう心配がないので、栗の元気な姿が心地良い。しかしどれ程の実をつけるのか。

竹藪の闇から、光を求めて隣の空き地でニョキニョキと伸びるタケノコたち。日本は少子高齢化が進行して、人口が減少し住む人のない地域が、国土の何割も出るという将来予測が世をにぎわしているが、「それは人間界のこと。私たちには関係ありません」と言わんばかりに、わが世の春を謳歌している。放置すればここはそう遠くない将来、竹藪になってしまうのかも知れない。と言ってタケノコに罪がある訳ではない。

もとは畑だったが、若者は都会に出て、残された親世代が高齢化し耕作放棄した空き地があちこちにある。故郷を捨てたわけではないが、仕事のため都会に出た一人として、こうした問題に対してどう対処すべきか、なかなかいい答が見つからず胸を痛めています。写真は宅地開発したが買い手が見つからず、家庭菜園に使われている区画です。

新幹線の開通などで、活気づく鹿児島市に隣接し宅地開発の進むこの地でこうだから、あとは推して知るべし。そこら中で高齢化などのため住まい手を失った中古住宅が見られます。こうした空き家は、所有者の所在が不明だったりすると治安や防災面で、自治体にとり頭の痛い問題。いわば負の資産ともいうべき存在なのです。

何とか、こうした建物をプラスの資産に転じることができないものか。思い切って、ここらで家庭菜園つきの中古住宅を購入しビフォーアフターのような大改造をして、もっと心地良い時間を求めるというのはどうか。それほど遠くない時期に、そんなことを真面目に思案する日が来そうな気がする自称“Scientific farmer”。と、他愛もないことを長々と書きましたが、こんなことを言っておれるのも母親や一族の皆さんのお陰です。感謝!!!無理をせず、ぼちぼちと暮らして、長生きして下さい。



ところどころ金色に光る怪しいマスク。スミレの仲間が大好きで、温暖化の波に乗り、いま北関東あたりまで北上している昆虫です。

そして親戚の畑で鈴なりの梅。驚くほどの植物のエネルギー。たくさん貰いました。