赤茎葉大根の花とヒラタアブ

前にも書きましたが、今年はアブラムシが多い。すでに小枝の先の葉が委縮を始めていますが、これはアブラムシがウイルス性の病気を感染させたせいではないかと考えます。

このアブラムシにも多くの天敵がいますが、その代表はこのテントウムシ。いまムクゲで大繁殖中です。しかし、アブラムシの数に比べて、とても数が足りないです。

もうひとつの天敵にこのヒラタアブがいます。これはナミホシヒラタアブという種類のようですが、ウジによく似た形をした幼虫はアブラムシを捕食します。きょうは、これが紹介したくて…。
ヒラタアブの成虫は、ホバリングが得意です。望遠レンズを構えていたら、アブラナ科の赤茎葉大根の花の蜜を吸いにきた成虫のホバリングの写真がとれました。

赤茎葉大根は、茎の赤い葉大根。とてもかわいらしい花を咲かせます。写真をクリックして、オリジナルサイズでご覧ください。

蜜を求めて、あられもない姿でこの大根の花に潜り込んでいるヒラタアブとのとりあわせは、とてもユーモラスです。

モンシロチョウも吸蜜にきました。アブラナ科の野菜は、もう種をつけていますので、この花は貴重なのかも知れません。

葉大根と書きましたが、茎は赤い、小さな大根になります。辛味があれば手打ち蕎麦を食べるときにでも使おうと考えて、おろしてみましたが期待外れ!甘い大根でした。

葉大根という名がついているわけで無理もないと思います。間引きしたものをサラダで食べたり、上の写真の葉を浅漬けにして、削り節でもかけると色が綺麗で、ご飯のともにグッドです。

少し不安定な天気も、野菜は大丈夫。夏野菜はスクスクと育っており、ローゼルも芽が出ました。
これから、トマトやキュウリの芽かきをしたりと、いよいよ畑は忙しくなります。


  • きょうの一枚 アゲハの幼虫

ユズやスイートスプリングの木で、アゲハの幼虫が育っています。ユズは新芽が多いので、大いに食べてほしい。でもキアシブトコバチという名の蛹に卵を産み付ける寄生蜂がいたりしますので、アゲハの成長も、そう楽ではありません。

  • お知らせ

5月24日(金)BSプレミアムで23:15から放映される『晴れときどきファーム』をご覧ください。昆虫の話題で、私の写真が使用されるかも知れません。
番組HP:http://www.nhk.or.jp/harefarm/