春本番

ここ数日気温の低い日が続き、北の方では雪が降ったというニュースもありましたが、ここらは温かい朝を迎えました。ちょっと用事があって10分ほど外を歩いてみたら、隣の公園の八重桜が満開。公園のシンボルのような柳の大木の新緑を囲むように、しっとりと咲いています。

八重桜は、樹木図鑑にはサトザクラとして掲載されており、たくさんの品種があるようですが、この公園のサトザクラも、色の薄いものから、濃いピンクのものまでとりどりです。すっかり葉桜に変わってきた団地のソメイヨシノと対照的。

こうしてみると、いつの間にか春本番なんですね。わが家の畑のまわりでは、ホトケノザオオイヌノフグリカラスノエンドウなどが精一杯花を咲かせているし、田んぼのあぜには、西洋タンポポが黄色い花を咲かせています。

畑の樹木の中で、芽吹きが遅いのが柿の木。なかでも、昨年春に植えた渋柿の芽はようやく膨らみ始め、寒さから若葉を守ってきた産毛が春の光を浴びて白く光っていました。(写真をクリックして、オリジナルサイズで見てくだされば、かわいい産毛が見えますよ)。

こちらは、ひと足早く若葉を伸ばした富有柿。柔らかそうな彩りの若葉を見ると、食いしん坊のScientific Farmerは、お浸しにでもして食べたくなります。奈良県吉野地方の柿の葉寿司は、葉ごと食べるらしいので、この葉も食べられないことはないでしょう。しかしこの葉を食べてしまうと、誰が責任をもって大きな富有柿の実をつくるんだ?とお天道様のお叱りを受けそうな気もします。なるほど、よく見ると小さい花芽がついているのです。ここは我慢が一番!

花芽といえばこちら。外見は青くて不格好な割に、厚い皮を剥いて食べてみると、驚くほど甘いスイートスプリングというミカンの新芽です。昨年田舎の方から送ってもらって、その味に惹かれて、ネットで苗木を探して購入。どうやら活着したようで、緑の芽が伸びています。

ということで、渋柿とみかんが畑の樹木の仲間入りして、畑はますます賑やかさを増しています。それ以上に、花壇のチューリップが満開となり、タマネギやスナップエンドウ、ジャガイモがどんどん成長をはじめています。左側の耕したばかりのところが、夏野菜の予定地。

ジャガイモは種芋が傷んでしまって、芽の出ていないものがありますが、食用に買ってきた芋に芽が出たのがあったとかで、その芋を植えたそうです。

今年は、天候の変化が荒い。というか年々変化が激しくなるように感じるのは、歳のせいでしょうか。荒ぶる天候を味方につけて夏野菜をうまく育てるのも知恵次第。
今月末に里帰りを予定しているわが家のReal Farmerはトマトやキュウリ、ナスなどを植える下ごしらえを着々と進めているのです。


‐きょうの一枚 スミレ
柿の根元や、畑のちょっとした空間に寄せ植えされたスミレが満開になりました。そのうちツマグロヒョウモンの幼虫が発生するでしょう。