ジャガイモの出芽

今年は、例年に比べ気温上昇がとても早い。都内では上野公園の桜が先週末には満開になり、花見客でにぎわっているらしい。ここらは、都内に比べて気温が低いせいか、ようやく3分咲きといったところです。来週の土曜日は、隣の公園で花見をする予定ですが、ソメイヨシノやオオシマサクラが一斉に咲き出すのかもしれません。

畑ではジャガイモを植えて3週間あまりが経過。ようやく土の表面が割れて、緑の葉がのぞいてきました。1週間もたてば芽がでそろうことでしょう。

スナップエンドウやタマネギも成長を始めました。

気の早いスナップエンドウの株は、もう花を咲かせています。

なかでも嬉しいのは、種まきして3年目を迎えたアスパラの新芽。そろそろ1株に1,2本は食べていいはずです。

梅は、例によって小さな実がついてきました。ここ数年は、せっかく実がなっても害虫に食べられて落果し、収穫が少ないので、今年は剪定して風通しをよくしてみました。はたして実を食べる害虫の繁殖を抑制する効果があるかどうか。農薬をまけばいいのでしょうが、あえてそれは避けたいと思います。それにしても、人間にとって毒成分を含むとされる青梅を食べる虫がいるとは!

季節の変化をとらえて、花を咲かせ実をつける樹木。そして固い土を押しのけて芽を出す野菜を見ていると、そのたくましさに元気づけられます。
ところで、驚いたのはこの写真。木の幹が根元付近までびっしょりと濡れているのを見つけました。はじめは誰か悪戯して水でもかけたのか。とも感じたのですが、ここらでそんなことをする人はいないはずだし、濡れ方がちょっと違う。

じつは常緑ヤマボウシの枝分かれした小さな幹に腐れが入っていたので、それが広がるのを恐れて2週間ほど前に切りとったのです。よく観察すると、切り取った小口がてかてか光っているではないですか。たぶん春を迎えた樹木の根が活発に活動を始め、地中の水分を吸いあげ梢まで送りこむわけですが、その一部が伐採した木口から出ているようです。たとえば、ミズキという名前の樹木がありますが、この木は伐採すると、木口から水を出すのでそういう名前がつけられたという話は知っていましたが、まさかわが家の畑の樹木がそうした現象を示すとは思いもしないことでした。

樹木体内の水分は、動物でいえば血液みたいなもの。はたして腐れを防ぐために切り取ったことが良かったのかどうか。来週、樹木の根の研究で並ぶ人のいない研究業績をあげられ、重さ8キロもの大図鑑にまとめた大家がお見えになるので、これを見ていただきご助言をいただこうと考えています。
自然現象って、人の理解を超えたことが多すぎます。


常連のアブラムシがいるので、今年もこの新芽と花はあえなく散ってしまうのでしょうか。