新緑と花に囲まれて

昼過ぎに帰宅して畑に行くと真夏のような暑さ。今年はカラッと晴れた日が少なかったのですが、きょうは夏日でした。強い日差しを浴びて、夏野菜のトマトやキュウリは花や実をつけ始めました。トマトには水を遮断するためのマルチングをし雨よけのドームをかけてあります。

黄色いトマトです。うまく育てばいいのですが。

キュウリも実をつけています。このあとは成長が早い。あっという間に大きくなってしまいます。

畑の野菜を強い風や乾燥から守るために植えてある畑の樹木も新緑が目に鮮やか。正面は常緑ヤマボウシとウメ、その左手はイヌマキ、右がムクゲシマトネリコ、2本のプラム、セイヨウカナメモチと続くのですが、両端は写真に入りきれません。樹木の下ではクリスマスローズアジサイ、ポピー、ルーピン、スイートピーなどが咲き乱れています。

これが、わずか5年前の4月15日です。正面左が常緑ヤマボウシ、正面の細い木がウメ、その右がムクゲ。これを見ると樹木の生長の早さを実感します。正面のスイセンの横の小さな樹木が何かおわかりでしょうか。これは斑入りのツクバネウツギです。上の黄色い葉の樹木。

ウメの実は初めから数が少なかったのですが、風などの影響で落果が続き、数えるほどしか実は残っていません。一方のプラムは昨年まで2年続けての豊作、今年は裏作のようです。それでも結構実がついています。

最近の新入りはこの渋柿。干し柿をつくりたいということで植えたのですが、ようやく新芽が出てきました。

もちろん、甘い実をつけるフユウガキもありますが、こちらも今年は裏作。花芽が少なく、それに花も小さい。

それからこのイヌマキはここに植えて2年目。この季節に赤く綺麗な新芽が特徴です。よく見ると雄花がたくさん咲いています。南側に植えてある7本のイヌマキにも雄花がついているのを見ると、今年はやはりそうなのか、あるいは偶然なのか。冬の異常低温のせいか?冬を越した野菜や樹木はたくさんの花芽をつけているように見えます。

異常低温の影響で、葉が枯れてしまったシマトネリコも、ようやく新芽が出てふだんの姿に戻ってきました。この木までたくさんの花を咲かすとなると、やはりこれも冬の寒さで花芽分化が進んだということかもしれません。6月から7月がどうなるか、楽しみです。

ムクゲには、恒例のアブラムシやテントウムシが発生していますが、今年は数が少なめ。これはテントウムシの蛹です。

ビックリグミは、いつものアブラムシの繁殖が遅れたためか、たくさんの花をつけましたが、その後ほとんどが結実せずに落果。ようやく10個ほどの実がなりました。写真では2個が赤くなっています。

樹木を植えたのは野菜を守るため、と書きましたが、このようにテントウムシが発生したり、アシナガバチが巣をつくりケールのアオムシを捕食したり、オオミズアオや珍しい毛虫が大発生したりと、色々の生命現象を観察できることも楽しみの一つです。たしか渋柿が加わったことで、22か23種類、合計で40本以上の大小の樹木が生えているのですが、今年はどういうことになるか。この畑を見た人が、ここに家を建てたらいいな、などの声もありますが、野菜のスペースがなくなるようなことをする計画はありません。



‐きょうの一枚 スイートピーやポピーがいっぱい咲いて、とても賑やかです。