スナップエンドウなどの敷きわら

スナップエンドウの芽が出そろったので、稲わらをしいてみました。寒さ対策や雨の日の土の跳ね返りを防ぐねらいです。

ついでにチンゲンサイの横のキャベツにも。そういえば昨年12月は、こんなでした。今年は圧倒的に数が多い…。

毎年稲わらを頂く隣の田んぼでは70歳過ぎのご主人が一人で耕転作業を行っていました。稲刈り後の稲わらやひこばえを地中に敷きこみ、同時に土を砕いて空気(酸素)にふれさせることで土壌の物理性を改善し田植え後の肥料が効きやすくなるのだそうです。

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  • きょうの一枚 ヒメバチの仲間?

柚子の木で見つけました。長い産卵管がないので、これはオス?(写真をクリックしてオリジナルサイズでご覧ください)


  • きょうの独りごと  稲作のこと

ところで、この田んぼの広さは18アール(1800平方m)で、ほかをいれると全部で約1ヘクタール(1万平方m、100m×100m)所有しているとのこと。大学を卒業したばかりのお孫さんが学生のころから田植え時期になると、田植え機械を運転してお手伝いをしているのをみかける。「機械が新しいし孫が独身だから手伝いに来てくれるが、これもいつまで続くかな?」とため息まじりに語るご主人。

この機械は1台で約200万円。ほかに田植え機械、草取り機、稲刈り機、乾燥機をあわせると1000万円近い機械代金だという。10年で償却するとして年間の負担は100万円。
一方10アールあたり籾で8俵(1俵は60kgを収穫できるとして1ヘクタールで80俵。産地によって価格差があるが、仮に12千円として売り上げ約100万円。1ヘクタール程度の経営規模では肥料代や労賃などの経費を引くと赤字になることは明らか。
規模を10ヘクタール程度に引き上げれば計算上は何とかギリギリのところまで行くかもしれないが、それを一人で耕作できるのか。よほどの工夫が必要だと感じる。これでは稲作農家はやっていけないし、あとをつぐ人はいなくなってしまう?

「先祖代々の土地だから採算があわないからといって荒らすわけには行かないんだ…」と語るご主人に「経営管理を委託したらどうなるの?」と聞くと、「以前は10アールあたり1俵の米を貰えたが、いまは値段が下がったのでゼロ。それなら多少の赤字でも自分が頑張ってつくった方がいい」という答え。
自分にもっと時間があって現在の機械一式を借り受けることでもできれば、かわりに稲つくりをしてみたいなどと甘い考えが頭をよぎるが、年も年だし、それほどの覚悟、自信があるかとなるとなかなか…。
日本の農作物に対する海外市場の評価は高いといわれ、国際競争に勝てる農業をどう育てるかなど、さまざまな議論がある一方で、戸別補償政策をスタートさせるなど腰の定まらない米政策。
わが家でできることは何か。主食のはずなのに米代金は年間で片手にも届かない現状を見ると、消費量を増やすのは難しいが単価が安すぎるのではないかとも感じる。