猛暑を味方に

ハクサイ栽培予定地の熱処理を始めて4週目を迎えました。準備段階の不注意なミスに気づいて、先週末あらためてハクサイの植え列をつくり堆肥を撒いて再びビニールをかけなおしたのです。

不注意なミスとは、熱処理の際、植え列をつくり堆肥を撒いてなかったこと。熱処理した土でも、あとで堆肥をいれるとどうなるか。3年かけでつくった完熟堆肥とはいえ、そこはハクサイの害虫の繁殖源になっている可能性がある。
有機農業といいながら、これまで病虫害のもとになる菌類や害虫の幼虫のことまで気がまわらず機械的に堆肥を使っていた自分の姿が滑稽に感じられました。もちろん、この問題はハクサイやキャベツなどヨトウムシの被害に弱い葉もの野菜とか、あるいは糸状菌の被害を受けやすいタマネギなどを栽培する場合に限られること。通常の野菜栽培ではそれほどの問題にならないはずです。

連日の猛暑のおかげでビニールシートの中は日差しが弱まっても50度を超えている。
今年のハクサイの新・ヨトウムシ対策は、それなりの成果が期待できそうです。自分では独創的な工夫だと思い込んでいたのに、WEBで調べると農業関係の試験研究機関の調査報告がある。それらによれば44〜45度の温度を1週間から10日も維持できれば、たいていの病害虫は死滅するという。こうした研究成果も踏まえて熱処理しているわけですから、今年の対策は完璧のはずです。

ここ数年の試行錯誤のなかからハクサイの害虫の知識も増えました。主なものは、モンシロチョウの幼虫(アオムシ)、ハバチの仲間のカブラハバチ、キクキンウワバ、土の中に棲息し防虫ネットの効果が期待できないヨトウムシ、それに昨年見つけたヤサイゾウムシの5種類です。

ここにありますが、ヤサイゾウムシは寒さに強く、他の害虫が活動を休止する冬場、せっかくのハクサイを食い荒らすというやっかいな昆虫。これの対策をどうするかはまだ目途がたっていない。
猛暑まで味方にしてしまったScientific Farmerですが、無農薬ハクサイ栽培の道は遠い…。


  • きょうの一枚  ひさしぶりのカマキリ

中学生ほどの大きさのオオカマキリがピーマンの上を歩いていた。今年はどういうわけか、目にすることが少ない。

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