番外編・ライデン大学のひと坪農園

土いじりの翌日の雨。土を耕し石灰や堆肥をまき、そこに天の恵みの雨が降る。これはなんというタイミングの良さでしょうか。
そう言えば、ライデン大学植物園を見学した11日も雨。それで思い出したのが、その植物園の一角で見つけた珍しいもの。
それがタイトルの「ひと坪農園」です。実際はもう少し広かったかも知れませんが、大学構内の農園ですからこれこそScientific Farmかも。

(どの写真もクリックして、さらに「オリジナルサイズ」をクリックして頂くと大判で見ることができます)
いまをさかりのパセリ、それにトウのたったセリ科の野菜、たぶんニンジンではないかと思いますが、そしてほうれん草などが無造作に植えられていた。
見方によってはAcademicな雰囲気そのもの。そして、こんなものも。

何種類かのトマトです。その横で育つのはニンニクの仲間かと?この様子だと、トマトはそれほどの実をつけなかったのでは…。
一方のニンニクらしきものは元気よく成長しているので、これからいい結果につながるかも。
それから、こんなものもありました。

ほうれん草の仲間のスイスチャード。日本でも栽培されています。
このScientific Farmの目的は何か。実験でもしているのか。それとも単に農業好きな研究者のてなぐさみか。
そこは不明ですが、どうも後者ではないかと感じました。それにしては「野菜は人の足音を聞いて育つ」と言うが、この野菜たちはそれほどの足音を聞いていないのではないか、とつぶやくScientific Farmerでした。
そして、つい忘れそうになったのがこの一枚。ひと坪農園の横の歩道沿いにたっていた左手の樹木。よくみると、車のマフラーなどがたくさん取り付けられているので、おそらく何かのアートでしょう。

日本から帰国したシーボルトが近くに居を構え、画家レンブラントも生まれ育った街にあるライデン大学。ここで動物・植物の「二名法」を世に広めたリンネは研究にいそしんだ。ひょっとしたら、このひと坪農園は、ラテン語でホルトゥス・ボタニクス(Hortus Botanicus)と名乗る植物園にふさわしいものなのかも知れません。大学入り口の「東風吹かば匂いおこせよ梅…」の筆字をはじめ、やることが違いすぎる。

世界に名だたる植物園と農園、そしてアートな世界にうっとりしたひとときでした。わが畑にはアートがないのか…。


−きょうの一枚  セイヨウカナメモチの剪定
前回の剪定では、高さを野放図にしたため2m以上に成長したセイヨウカナメモチ
1.8mほどに切りそろえました。刈り込みバサミの使い方をあとで調べたら「生け垣の天端など高所を刈り込むときはハサミを裏返して使う方が作業がスムーズに行える」とある。
それを守らなかったせいか、天端が波打っています。ホントは技能不足との声も…。

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