アスパラの子供

いま畑では、さかんにアスパラの子供が顔を出しています。アスパラの新芽を子供と呼ぶのはどうなのかおおいに異論がありそうですが、きょうは子供の日ということでお許しを!
黒く見えるのはアブラムシ。この野菜がビタミンA、B1、B2、C、Eや葉酸アスパラギン酸などを含んでいるのを知っているのか、新芽が地表に顔を出すと、たちまち群がってアスパラのエキスを吸っています。

アスパラの話題で面白いのは、この野菜の「オランダキジカクシ」という別名。じつは日本には、アスパラに良く似た種類があって、それがキジカクシと呼ばれていたようです。以前にアスパラが伸びたときの写真を掲載しましたが、日本のアスパラもこんな外見をしているようです。

いま一般に栽培されているアスパラは1770年に清船によって持ち込まれたとされています。5年後の1775年に来日し1年あまりの滞在中に多くの植物を採集したスエーデンの植物学者ツンベリーは、アスパラが長崎で栽培されていたことを確認しているようです。
国内のアスパラの仲間をキジカクシと呼んでいたために外国から持ち込まれ長崎で栽培されていたアスパラをオランダキジカクシと呼ぶようになったのかも知れません。菜園tific Farmerの薀蓄ですから、鵜呑みにしないように願います。

ところで、冒頭の写真のように新芽にアブラムシがいても、アスパラにはほとんど害がありません。むしろアスパラの最大の難敵は人間でしょう。



−きょうの一枚  カマキリの子供たち
飼育箱の中の卵鞘から、オオカマキリの子供が大量に発生したので畑に帰しました。いよいよカマキリのシーズンがきたようです。
高浜虚子が初めて訪問したロンドンでつくった句に「雀らも人を恐れぬ国の春」というのがありますが、こちらは「蟷螂(かまきり)も人を恐れぬ畑(はた)の春」です。


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