キアゲハのサナギ

26日の夕方から夜にかけて前蛹状態に入っていたジロとサブは、ようやくサナギになりました。昨夜はまだでしたから、早朝にこの姿になったのではないかと思います。
サナギの色は、周辺の色にあわせて目立たない色になりますがこれは身の安全のため。どこかにセンサーがついていてまわりの色を感受しているわけですが、大変な仕組みです。

こちらはサブです。大きさは上のジロと同じくらいですが色はちゃんとニンジンの枯れ葉の色にあわせて茶色がかっています。

最後がシロで、昨日から“コナギ”になりましたので、明日の朝にはサナギになるでしょう。
“コナギ”は、管理人の造語で本邦初公開です。専門家が決めた前蛹(ぜんよう)という名称をこれまで使ってきましたが、これを「ぜんよう」と打っても「善用」とか「全容」などにしか変換されないので、仕方なく「前」は「ぜん」、「よう」は「さなぎ」と打って「前蛹」が完成するのですが、これはすこぶる面倒です。そこでサナギの一歩手前の状態を表すいい言葉がないかということで、はたと気づいたのがコナギ。コナギの「こ」は、一歩手前という意味の「小」にも通じるし…。
五十音で「さ」の前は「こ」だというだけのことであり、ほとんどコロンブスの卵みたいなものです。このブログでは前蛹とか前蛹状態などという面倒な呼称はやめてこれからはコナギと呼ぶことにします。ひょっとしたら、これは今回の自由研究における最大の成果かも知れません。

昨年、ユズの木でナミアゲハの幼虫からコナギ→サナギ→成虫を育てた経験が生かされて、今回の自由研究では順調にキアゲハの成長を楽しむことができました。一昨年まではまったくそうした知識や経験がなかったわけで、その意味では大変な進歩だとひとり悦に入っている管理人です。
いよいよ、これから1週間程度で色鮮やかなキアゲハの成虫が誕生です。虫の嫌いな皆さんにはよくぞおつき合い頂き有り難うございました。


  • きょうの一枚 朝日に輝くニガウリの花

直径1センチほどの小さな雄花ですが、ニガウリの実からは想像できないような芳香を漂わせています。



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