“人の心 アゲハ知らず”

4月に種まきしたニンジンは、大きそうなものから抜いてきてサラダなどにしてきました。最近、その葉が枯れかけてきたので、そろそろ全部掘り採ってしまおうかと考えています。

ところが困ったことに、このニンジンにキアゲハの卵がたくさん産みつけられていて、よく見ると1,2齢から4、5齢までの幼虫がいるのです。たしかに畑の周辺を見てもセリもミツバもほとんど葉が枯れていてアゲハの餌にはなりません。だから、ここにキアゲハの成虫が卵を産みつける理由は理解できます。

こちらとしては、何がなんでもこのニンジンを食べないといけないわけではありません。いっそうのこと、卵のついたニンジンを土ごと掘り採って植木鉢にでも植え替えてやれば子供たちの夏休みの自由研究の材料にいいかも知れません。セリなどと違って、ニンジンは根茎がしっかりしているので水を与えれば新芽が出てきて幼虫は餌には困らない。幼虫の脱皮による段階的な生長、終齢幼虫から蛹化、そしてこれを部屋の中におくか、ネットをかければ羽化まで観察できるはずです。われながらなかなかのアイデア
そんなことを考えながら観察していると、じっとアゲハの卵を見つめているバッタ(たしかオンブバッタだと思います)に気づきました。バッタは草食性なので卵を食べようというわけではないと思うんですが…。

ふたたびニンジンのことですが、わが家の孫は幼すぎるし、しかも離れたところに住んでいます。子供の自由研究といいながら、気づいてみたら物好きな爺さんが一人で観察日記をつけている滑稽な場面が目に浮かんできたりして…。まぁ、このブログ自体がすでにそういうことですが。
こんなに一生懸命キアゲハの立場にたって思案しているのに、この幼虫は頭から黄色い突起を出して威嚇しています。人の心 アゲハ知らず!


  • きょうの一枚 けさの朝顔

ベランダの朝顔は水遣りが肝心。けさも綺麗に咲きました。


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