2種類の木の実

真っ白なベールをまとったように、華やかな姿を見せてくれた常緑ヤマボウシです。それが、びっしりと実をつけました。ふつう木の実と呼ぶと、なぜかナッツ類を想像してしまいますので少し抵抗を感じますが、植物的にはこれも立派な木の実に違いありません。
これが全部赤く熟すとすれば、大変な眺めになるでしょう。しかし、それには相当のエネルギーを使うはず。「実のために身を細らす」ということでは、笑い話にもなりません。この木は賢明な判断をして、これから自分で間引きをするのではないかと予想しています。
次に、これも木の実と呼ぶにはいささか抵抗を感じるシロモノ。イヌマキの木の実です。7本のうちの1本がかわいい実をつけているのを発見しました。変わった形をしていますが、ふつうは1個しかないはずの種子が2個、その台座の部分は赤く熟して甘いので、鳥などが好んで食べます。つまり赤くなった甘いところを食べてもらう代わりに、種子を遠くに運んでもらおうという、イヌマキの知恵の結晶かも知れません。イヌマキは雌雄異株なので、この木は雌木ということ。

  • きょうの一枚  ヤマモモの枝

毎年、6月の梅雨時に赤い実をいっぱいならせていた近くの駅前の緑地に育つヤマモモの木ですが、今年はどういうわけか一粒も実がなりませんでした。いわゆる凶作ということでしょうか。  


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