フランスの田舎を旅する

27日はパリからノルマンディ地方まで片道280キロの高速道路をバスで走り、ノルマンディーの海に浮かぶサンミッシェル島にある修道院の見学に出かけました。フランスをほぼ東西に走る高速道路沿いの田園風景をじっくり観察できて私にとっては実のある旅でした。パリ市内を抜けると道路の両側に見えるのは緑の牧草地や菜の花畑、小麦の作付け準備をしている畑などでした。でも日本人的には「菜の花畑の多さ」は一番の驚きでした。

農産物の自給率がダントツに高いイギリス・フランスでは、有機農業も盛んなようです。イギリス、フランスでどうしてこんなに菜の花畑が多いのか。菜種油の生産・消費はどうなっているのか。そこらを勉強してみたいと思います。が、そうした難しい話は横において、車窓から眺める牛の姿は心を和ませてくれました。

それから不思議なことがありました。それはイギリスでもそうですが昆虫がいないことです。とにかくムシの好きなバラ科の果樹の花や葉を観察してもチョウの幼虫やアブラムシが見あたらない。たぶん急に暖かくなったので、まだムシが動き出していないということだろうと思います。写真はリンゴの仲間の花ですが、ムシ1匹どころか虫食いの跡も見あたりません。この木だけでなく、周辺の樹木や草を観察しても昆虫の形跡が全くない。このことについてはロンドンにお住まいのdanceさんから真夏の昆虫の様子などをお知らせ頂けるのではないかと期待しています。添乗員の方からは変な目で見られるのですが、つい木や草を見ると活発に活動している自分の畑のアブラムシなどのことが目に浮かんできたというわけです。

そんなこんなで多少くたびれた頃、はるか遠くにサンミッシェル島が見えてきました。修道院らしき建物や先端の尖った塔などが見えます。

708年にノルマンディーの司教が天使のおつげを聞きチャペルをたてたのがこの修道院の始まりということですが、英仏100年戦争などの歴史を経て要塞のような現在の姿になったということでした。

海に浮かぶ岩山の標高80mの頂上部に石造りの建物が乗っかった格好です。石の階段を上ってゆくと3階の階層で構成された建物の内部にはテラスや礼拝堂、食堂などとそれらを結ぶ連絡通路があって、テラスや部屋の窓からは素晴らしい景色を楽しむことができました。1979年にユネスコ世界文化遺産に指定されており日本人観光客の姿もちらほらと見られました。

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