イギリスの美しい田舎の旅

イギリスに着いて三日目です。きょうは「イギリス旅行基礎編」の定番メニューのひとつであるオックスフォード大学やシェークスピアの生家などを訪問しました。裏付けをきちんとしてないので、いつも以上に勘違いや間違いが多いかも知れません。そこは大目にみて下さい。
<○心とイギリスの空>
タイトルの○にどの文字をあてるかは読む方にお任せすることにして、まずイギリスの天候の話題から。きのうは午前は小雨で衛兵の交代の頃には止んで、午後の植物園では快晴。きょうは早朝は晴れ、出発の時間になって小雨が降り出し高速道路を走るころは本降り。こういう場合はふつう「降ったり止んだり」と書きますし現実もそうですが、きょうのイギリスの天気は「降ったり晴れたり」。ガイドに聞くとイギリスではこうした天気は決して珍しいことではなく、最近は毎日のように雨が降るので出かける時は傘を離せないということ。しかも最近は春の雨でもその強さが激しくなっているとか。後者については日本でも同様かも知れません。
今回はうっかり傘を持参するのを忘れました。しかしお陰でツアー参加者全員、といっても6人ですが小雨が降っても傘なしでも平気になりました。少しはイギリス人に近づくことができたかも。小雨が平気なんてことを書いたら、イギリスの方々からそんなこと当たり前でしょうと言われそうな気がします。何と行ってもここはフットボールなど闘うスポーツの発祥の地。雨どころか泥まみれでも平気な猛々しい紳士たちの国ですから。

<オックスフォード>
オックスフォード大学といえば世界に名だたる名門大学ですが、単にオックスフォード卒業というだけでは不十分だそうで、どのカレッジを卒業したかが大切なんだそうです。日頃学問に縁遠い身としては、あまりにも場違いなところにきてしまったと感じた次第です。前英国大統領や米国大統領をはじめ世界に人材を輩出し著名な方々の留学の実績も多いようです。かつて日本の宮家の方々が留学されたところでもあります。歴史のある石畳や石造りの校舎が、雨に濡れてとても綺麗でした。この写真を撮ったらすぐに雨が降り出しました。傘なしで自転車で走る、あるいは歩く学生や旅行者たちの顔が輝いて見えたのは、決して雨に濡れたせいだけではないように感じました。

<絵葉書のような美しい景色>
このあと、コッツ・ウオルズに行きました。ここは、かつて産業革命のころ羊毛産業で栄えたが、アメリカなどからの綿の輸入で打撃を受けて衰退し、いまは観光でにぎわっているというのです。
街の中心を小川が流れており鴨がたくさん遊んでいてとても美しいところです。昼食はパブ・ホテルのレストランで食べましたが、その店はシーズンになると大混雑するのだそうですが、いまシーズンオフのため貸し切り状態でした。ここでも「晴れたり降ったり」の天気は、皮肉にも食事がすむころに大降りの雨となりました。しかしこの雨にも慣れてしまって、大降りでもすぐに止むことが分かってきたので、少しも慌てずしばらく雨宿り。そして小降りになってから外に出ました。雨の合間を縫って小川の風景を撮りましたが、まるで絵はがきみたいでした。

食用油生産のためのアブラナ畑>
それから、シェークスピアの生家のあるストラットフォード・アボン・エイボンに向かいました。高速道路から見える景色は、まるで北海道の日高地方? ひろびろとした農地が広がり時折、真っ黄色のアブラナの畑や牧草の畑が延々と続いていました。聞けばイギリスではアブラナから生産した食用油の生産・消費が多いとのこと。初日に菜の花畑とスーパーの食品売り場の食用菜の花を結びつけて考えたのは見事な勘違いでした。たしかにいくら菜の花のおひたしが美味いといったって、そんな量を食べきれるわけがありません。
それにフランスは農業国として有名ですが、イギリスでも主要農産物は自給しているとのこと。それに引きかえ輸入依存度の高い日本の食料生産の現状は情けない…。知的すぎる環境から、別の知性を必要とする田園風景を見て柄にもなく真面目にそう感じてしまいました。ただ、景色を良くみると農地や草地の間には防風垣がつくられており、わが家の生け垣に囲まれた家庭菜園はそのミニ版。ここは作物の種類が少数で、わが家では多品目少量栽培という違いはありますが、生け垣で風を防ぐという技術的対応は決して間違いではないという自信を得ました。嬉しい発見でした。

<大文学者の地元>
いよいよシェークスピアの地元です。街全体に大作家の生家や小学校などの建造物や史跡があって、たくさんの観光客が訪れていました。日頃文学など読むことのない暮らしをしていますが、百聞は一見にしかずとでも言うのでしょうか。大文学者にちなんだ色々のものを見たおかげで少し親しみを感じることができました。文学に興味のある方にはとても面白いところかも知れません。

「雨が降ったり晴れたり」の一日、「知的な世界〜田園の世界」まで奥行きのある思い出深い旅でした。イギリスはスコットランドアイルランドと南北に長いので、まだまだ魅力的なところがたくさんあるのかも知れません。明日はいよいよあのユーロスターでパリです。


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