小伝馬牢あとに咲く紅梅


 きのうの日記で、「人形町」と書きましたが、これは「小伝馬町」の勘違い。「鬼平犯科帳」などの時代小説の読者なら、小伝馬町はお馴染みの地名。ここは江戸時代270年もの間に数十万の入牢者を扱ったといわれます。
安政の大獄では50人以上が処刑されたという悲惨な歴史のある場所。いまはビルの谷間のちいさな公園として整備され、親子連れが遊んでいました。
見回すと、その隅に一本の紅梅が花を咲かせていました。いつ、誰がどういういきさつで植えたのか。花はなかなかの銘品と見受けました。残念なことに、剪定されていないため枝が絡み合い花の美しさを損なっていました。平成2年に公園整備とのこと。梅は生き物、育つもの、手入れを欠かしてはいけません。