アゲハの蛹

とうとうこのブログはアゲハの飼育記録になってしまいましたが、しばらくおつき合い下さい。何と、朝起きて見たら昨夜の5齢幼虫*1は自分の体に糸をかけて、蛹化の準備をすませていました。この段階で羽や足、触覚など成虫に必要な器官がつくられるのだそうです。完全変態って凄い仕組みです。昨日、幼虫を見つけたときはどうしようかと迷ったのですが、飼育箱に入れたのは正解だったようです。



夕方、外出から帰って畑に行ったら、ユズの木は裸に近づいていました。どう見ても、幼虫が必要とする餌の量は賄えないように見えます。何とか蛹を見つけたいと、ユズの近くの垣根や資材小屋の裏の壁などを探しました。足元にフキの枯れ葉があったので、これを手にとったら葉の裏に変なものがついていました。よく見ると蛹でした。フキの葉とそっくりの色でうっかり見逃すところでした。数日前にいなくなった、あの5齢幼虫*2かも知れません。大切に持ち帰って、自宅で飼育してみることにしました。



蛹を見つけて意気揚々と帰ってくると、飼育箱の中の様子が違っていました。よくみると、幼虫が蛹になっているではありませんか。蛹は周囲の色にあわせて緑色でした。そして、蛹の下には幼虫の抜け殻が落ちており、蛹の皮膚は柔らかそうに見えました。午後3時に外出する時には変化がなかったので、短時間の間に蛹化したというわけです。変態の様子を観察できなかったことは大変残念でした。しかし、いまわが家にはアゲハの蛹が2匹います。2週間程度で羽化が見られるはず。これは見逃さないようにしたい。