休み最終日はオオミズアオ祭り

どこにも出かけず、ひたすら菜園の昆虫観察などに明け暮れていたScientific Farmerです。おかげで、けさは新しい発見がありました。虫は保護色や擬態でほかの生き物の目を避ける工夫をしています。だからじっくり観察する時間がないと発見できないことがあるのです。
まずこのコラージュをご覧下さい。さわやかな秋空の下で、常緑ヤマボウシが風にそよいでいます。ヤマボウシと梅の木は肩を寄せ合うようにしています。
梅の木にはオオミズアオの終齢幼虫2頭とサザナミスズメ1頭が暮らしているんです。写真はあとで…。

ヤマボウシには、オオミズアオの2,3齢程度のbabyがいます。のうは、梅の木の終齢幼虫を尻目にひとりで静かに新芽を食べていました。

それにしても気になるヤマボウシの小枝。右上の写真は見づらいですが先端部が刃物で切り取られたようになっています。こうした小枝があちこちにあるが、いったい誰がこんなことを…。

1枚目の右下の写真ですが、ところどころに蜘蛛の巣にかかった黒い小粒の糞もあります。この蜘蛛の巣はオオミズアオのbabyよりはるか上方にあるのでこのbabyが落としたものではない、とここ数日、不審に感じていたのですが…。

それが、けさになってヤマボウシにもう1頭のオオミズアオのbabyを見つけたのです。そのあとが大変。急に幼虫の姿が目につきだして、数えたら全部で10頭以上も。全コマに幼虫が写っているのですが小さくて…。きのうまで、ずいぶんとこの木を観察してきたのに見つけられなかった。探す目線が違っていたとしか考えられません。

不思議なのはヤマボウシに終齢幼虫が見あたらないこと。これは単なる偶然でしょうか。それとも2,3齢のころはヤマボウシの葉を食べて、蛹になるのが近づくと梅の葉を食べるということなのか。

これが梅の葉を食べているオオミズアオの終齢幼虫?です。もっそりしているサザナミスズメと違って、色合いも形もとても美しい。この幼虫はいろんな種類の木の葉を食べるようです。
そろそろ蛹になりそうなので、できればベランダの鉢植えの梅の木で飼育したいところだが…。

にホンコンエンシス、あるいは光と呼ばれる常緑ヤマボウシの、わが家の畑での栽培記録があります。
それにしても、これまで昆虫の少なかった樹木で、ここまでオオミズアオが繁殖するとはオドロキです。

きれいな水色の翅を広げると12,3cmあるオオミズアオは蛾の愛好家の間では最高に美しい蛾と賞賛されているし、ヨーロッパでは「の女神」と称されているとか。「月光」という木に「月の女神」とは、なかなかの取り合わせ。この蛾の生態がわかる動画がyoutubeで見つかりましたので、ここに貼ります。少し刺激的かも…。

この木にオオミズアオの優雅な姿が見られるのであれば、それはそれでセールスポイントになるのかも知れません。

−きょうの一枚  ハクサイの生長
9月の関東地方は雨不足。例年の1割といったところもあるようですが、それでもハクサイは順調に生育しています。ただし、とうとう2齢程度のヨトウムシ幼虫を1頭発見したのでとりました。


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