ほころびかけた梅の花


 ここ数日、気温が10度を上回る日が続き、遅れていた畑の梅の花もようやくほころびかけてきました。ただ、午後は春一番が吹き荒れて冷えてきたので開花にはもう少し時間がかかりそうです。
ところで以前に書いた「武江年表」*1は江戸で起きたさまざまな出来事を記録したもの。日本橋に松の木を植えたとか、南蛮からタバコやトウガラシが渡来したなど、植物に関する話題も多く含まれています。
梅に限れば、この本で最初に記述が出てくるのは文化13年(1816年)で、そこに「九月、梅桜帰り咲き多し」と書かれたのを皮切りに全部で15回ほど登場。一方、桜が初めて登場するのは1604年で、回数は30回ほど。梅の記述が桜より200年以上遅れたのは、単なる偶然ではなく、それなりの背景がありそうですが、いかがでしょうか。