常緑ヤマボウシの紅葉


木の葉の話題が続きますが、常緑ヤマボウシと呼ばれるこの木もいよいよ紅葉してきました。
それにしても常緑樹と呼ばれる樹木が紅葉するというのは、日本語の用い方として何だか変です。「常に緑である木の葉が、紅(あか)い葉になる」はずがないのです。もちろん、青信号の「緑」や「翠の黒髪」の例もありますので、それほど神経質になる必要はないのかも知れません。
落葉樹は、冬になる前にすべての葉を落とします。これに対して、常緑樹は新芽が出てから古い葉を落葉させるので、一見したところいつも葉がついているように見えるのです。葉が紅葉しようがしまいが、そのことは関係なく、いつも葉がついて見える樹木を常緑樹と呼んでいるのです。
この木も、もうすぐ赤くなった古い葉の一部を落葉させますが、常緑樹としては8月末から9月始めの頃、一年で一番鮮やかな緑を見せてくれます。ここをクリックしてみて下さい。