テカテカ光るビックリグミの葉


ビックリグミの葉の表面がテカテカ光っています。アブラムシの棲む木で見られる現象です。アブラムシはお尻から出る甘露を後ろ足で飛ばして周辺にばらまき、アリを呼び寄せるのだそうです。もちろん、アリはアブラムシのアッシー君であり警備役でもあります。甘露で濡れたグミの葉が光ってみえるわけです。
大鏡でのぞくと、ビックリグミに寄生している例のアブラムシがたくさんいました。
なかには写真のような羽の生えた有翅個体といわれるものもいます。春から夏にかけて、アブラムシは雌が雌の子どもを産んでその数が爆発的に増えます。そしてコロニーが密集してくると暮らしやすい場所(寄主)を求めて移動するため羽のはえた雌がたくさん誕生します。ところが、これからは羽のついた雄のアブラムシが増えてきます。自然の仕組みはなかなか巧みです。
今年2月ごろ、グミの木には黒い小さな粒々の卵らしきものがあり、3月末にはアブラムシが大発生しましたが、あの卵がアブラムシのものかも知れません。卵の写真はここをクリックしてみてください。