常緑のヤマボウシ

yoshicom2006-10-01

二年前の暮れに熊本に出かけたとき、植木屋さんの苗畑で珍しい木を見つけた。「常緑のハナミズキで、国内にはまだ少ない」ということだった。話のタネにと30cmほどの丈の苗木を一本いただいてきた。
いま、私たちの身近にあるハナミズキの原産地はアメリカ。明治のころ、日本が桜を米国にプレゼントしてそのお返しに貰ったもの。日比谷公園などに植えられた親木から苗木がつくられ、全国にひろがったということだ。
ところで、ハナミズキは秋に紅葉して最後は落葉する。熊本から頂いてきたこの木は、紅葉はしても落葉はしない。一年中、葉がツヤツヤしている。

初夏には、花が咲いたがそれが日本のヤマボウシ(Cornus kousa)の花にそっくりである。ヤマボウシの白い花びらは、苞(ほう)といって葉の一種。その中心にあるつぶつぶの集まりが花である。日頃尊敬する親方に聞いてみた。「それは中国のコンロン地方に多い。だからコンロンヤマボウシって呼んでもいいだよ」と教えていただいた。ネットで検索してみると、「ヒマラヤ」とか「ホンコンエンシス」と書かれている。植物は学名で確認するのが確実。そのうち調べてみたいが、わかる方がいたら教えてください。
このヤマボウシは、今年の春まではそれほど成長しなかった。それがどうしたことか、急に成長をはじめた。写真を見比べると、本当にこれが同じモノかと驚いてしまう。下の写真は、この夏に写したものだが樹高は2.5mほど。

(Cornus hongkongensis ssp. Melanotricha ?)

最近、実が赤くなっているのを見つけた。形は、日本のヤマボウシによくにている。これも甘いのかも知れない。あと数日で味見できそうだ。どんな甘さなのか、想像するだけでワクワクしてくる。こんなことでワクワクするなんて、ちょっと変かな。

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ヤマボウシのページ
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