気温の最低記録

日本で観測された気温の最低記録は、北海道旭川市の−41.5℃。明治35年だというから、かなり昔のこと。
それではわが畑の場合はどうか。いままでそんなことを考えたことはなかったのですが、きっかけは最近のイヌマキシマトネリコ。まずイヌマキですが、梢の先端部の葉が茶色に変色して枯れています。写真は2月11日撮影。

こちらはシマトネリコ。この木、最近は不運続きで、ここにありますが、台風15号の強風で幹折れしたことも。今度はイヌマキと同様の葉枯れ。こちらは梢だけでなく全体の葉が茶色に変色しています。どちらも南国産の樹木。ここに植えて10年たらずとはいえこんなことは初めて。
南の植物は寒さは苦手。限度を超えた寒さに会うと、ダメージを受けるはず。そこで今回の枯れの原因は異常低温のせいではないかと考えて、気象記録を調べてみました。

こういう時に参考にするのは隣町の気象庁の観測結果ですが、まず2月の記録から。すると2月3日、今年一番の冷え込みを感じた節分の日は最低気温を記録していました。視覚的に折れ線グラフの方がわかりやすいのでそれをつけましたが、数値データでは−6.3℃。

1月はどうか確認したら、1月30日が−6.0℃。念のため1月と2月について過去10年間さかのぼって確認しましたが、−6.0℃という記録は今年が初めて。

きっと、今年はこの低温によって、葉に異常が出たのに違いない。と、自称Scientific Farmerはこの小さな発見にワクワク!たいしたことではないのに!
気象観測地点とこの畑の間は13キロほど離れており、畑で最低気温を観測したわけではないので、イヌマキシマトネリコの葉が枯れたのは−6℃前後の低温のためと結論づけるのは、いささか尚早という気がします。もう少しいろんなことを調べる必要があるのかも知れません。
ということで枯れの原因は別としても、過去10年の記録を下回る低温。今年の冬は寒いという声をしばしば聞きますが、こうした低温記録が観測されたことは、もう少し報道されてもいいような気がしますが、いかがでしょうか。



‐きょうの一枚 常緑ヤマボウシの花芽
昨年秋は大豊作でたくさんの実をつけたヤマボウシですがその反動か、今年の花芽は極端に少ない。今年はお休みということのようです。