樹木の植栽、その効用









東京周辺はそろそろお盆。この前見つけた「不思議なモノ」*1は、別名優曇華(ウドンゲ)の花、実際は「クサカゲロウ」の卵ということでした。ウドンゲの花は、仏教の世界で三千年に一度咲くという言い伝えに由来する名前のようです。卵はそれほど珍しいものではなさそう。
もうすぐ野菜づくりの先生だった父の三回忌。二年前の五月の写真が出てきました。上の写真ですがタマネギ、ジャガイモが育っています。下が現在。当時小さかったムクゲが見違えるように生長し、スイフヨウやプラム、セイヨウカナメモチ*2なども大きくなりました。他の頁にもありますが、樹木*3がたくさん育っています。結果として樹木を植えた*4のは大正解でした。


ひとつは見た目がよくなって、しかも花や果実を楽しむことができること。二つ目は野菜の栽培環境が良くなった、つまり風を和らげるなどの効果。三つ目は想像ですが、樹木の種類が増えて目に見えない世界、つまり土の中の微生物相や小さな虫たちの世界が多様化したのではないかということ。寄主と寄生者との関係、そして捕食者と被食者との関係が複雑化しバランスをとろうとする自然の働きが野菜栽培にも一定の効果をもたらすのでしょう。アブラムシの種類が増え、それを食べるテントウムシやカマキリ、クサカゲロウなどの幼虫が増えるといった具合です。
六年前の裸地が緑になり、その後さらに緑の質が高まる…。ささやかな土いじりですが、やり方次第で環境を大幅に改善できることを実感できました。