金沢・兼六園の春


日本文化を代表するものに日本庭園があり、その中でも兼六園日本三名園のひとつとされています。前田家12代藩主の頃、つまり江戸後期に整備が始められたといいますから、鎌倉・室町の頃からつくられた京都の寺社仏閣などの庭園と比べると、かなり歴史は新しいと言えます。基本構想に沿って計画的に整備したのではなくて、時間をかけて色々の改造を加えながら全体をつなぎあわせて一大庭園に仕上げたという日本的な庭園の典型のようです。

小立野門を入ったのは4時過ぎ。6時まで開園しているというのを確認して霞ケ池に向かうことにしました。輪島でもそうでしたが、最近の日本の観光地の観光客の大部分が外国人です。花見橋の辺りの桜は満開で記念写真を撮る方で賑わっていました。それに桜の種類が多いのには驚かされました。

ちょうど見頃を迎えたものがあるかと思うと散り始めた桜もあったりして、そうした桜の木の下には花びらが白く敷きつめられ、霞ガ池には花びらが浮かんでいました。有名な唐崎の松や用水の流れを背にした桜の花は色とりどりでボキャ貧の記録人には喩えようのない美しさでした。ケヤキやニレ、カエデなども芽吹きが始まっていました。初めて兼六園を訪れた(^_^)は大喜び。

卯辰山を借景にした台地上の西北一帯の敷地から、かつて低湿地だったという蓮池庭まで含めて11haあまりの広さですが、約一時間ほどで廻りました。

そのあと、駅前のホテルに車をおいて今度はタクシーで長町屋敷跡の見学に出かけました。前田家の武士が住んでいた屋敷跡が綺麗に保存されていて、現在でもその末裔の方々が屋敷内で暮らしています。立派な長く高い土塀や長屋門に囲まれた敷地の広さ、そしてその歴史を物語るように繁る巨樹に感動しました。都市化の影響で各地で古いものが失われ金太郎飴のような景観だらけになってしまう中で、そこで暮らしながら古くて美しい景観を守って頂くのは大変なご苦労があるだろうと感じました。ここにも多くの中国などからの観光客が訪れてガイドさんが説明していました。

 日が落ちかけて夕暮れが迫ってきたので、近江町市場まで歩くことにしました。魚の美味しい店があるようです。市場は6時で閉まりますが食事の店は10時まで開いているということでした。東京で言えば築地のようなところでしょうか。アーケードの中のこじんまりした鮨やさんに入り、白エビや旬の魚でビールを飲み熱燗のお酒をつけてもらい鮨を食べました。ノドグロという魚とボタンエビに似たエビを追加注文しましたがとても美味。城下町金沢の観光と味に大満足の一日でした。時間をかけると、まだまだたくさんの見どころがあるのでしょうが…。


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